◎ひょんなことから今頃2010年放送のドイツのTV番組を見つけました。見つけたきっかけは、ベルリン・フィルのホルン奏者サラ・ウィリスSarah Willisの "Sarah's Music" 、これがDW(ドイチェ・ヴェレDeutsche Welle) ドイツの国際放送と関係があるようで、そこからなんと5年前の放送に行き着いたというわけです。それにしても5年前のものがちゃんとネット上に残してあるってすごいことですよね。
記事にしましたが、グリゴーロもサラ・ウィリスのメト・オーケストラ取材の時にホルンに挑戦させられていますから、もしかしたら、それがビデオで見られるかも....と期待しているんですけど....ちなみにカーネギー・ホールの取材の時は、アンスネス(ノルウェーのピアニスト)が挑戦しています。こちらのビデオの最後にあります。はじめてとは思えないほどちゃんと音が出ています。
前置きはこれくらいにして、2010年12月8日のDW-TVです。今現在メトでディアナ・ダムラウと「マノン」ですから、本当にいいタイミングでした。↓
"Ah fuyez douce image"の最初の部分をエンリコ・カルーソの録音につないでいる編集はなかなか面白い....けっこう違和感なしにつながってます。(2015.3.15)
★舞台写真追加(2011.1.27)
2011.1.12記載:
スペインのテレビ局RTVEの舞台・コンサート紹介番組"Programa de mano"で、ヴィットリオ・グリゴーロとアイリーン・ペレスがバレンシアの《マノン》を紹介しています。両者ともスペイン語を喋ってます。
上の写真は、グリゴーロが、多分リハーサルのために劇場に到着したところ....このときはとても元気です.....しかし、12月9,12,15,18,21,28,30日と出演するはずでしたが、結局、18日と30日はキャンセル、21日と28日は、情報がないので分かりません。28日は大丈夫だったようです。フランスのオペラフォーラムにレポートが掲載されました。
★YouTubeに"Programa de mano"のマノンの紹介部分だけ抜粋してアップしました。どうぞ
★18日は、グリゴーロ急病のためJean François Borrasが代役で歌ったそうです。23日には《マノン》の公演の合間にマドリードで、Prodis(ダウン症基金)のチャリティーコンサート"Recital Lirico a beneficio de la Fundacion Prodis" に出演する予定を入れています.......多分ルッジェーロ・ライモンディに頼まれて出演することにしたんだと思いますが....2月23日でした。ライモンディと一緒というのは当たっているようです。(2010.12.19)
以下2010.12.15記載:
★レビュー2件追加:なぜか、偶然にも過去の歌手を引き合いに出していますが、2件ともポジティヴなレビューのようです。
◎Cuidada «Manon» 12-XII-2010
『グリゴーロの役への取り組みは、クラウスと共通するものはほとんどないが、ちょっとしたヴェリズモ的アプローチが、若い頃のジュセッペ・ディ・ステファノに似ている。』
◎En ´Manon´, el diablo viste de Balenciaga GUILLERMO GARCÍA-ALCADE
『テノールのヴィットリ・グリゴーロの感情にかき乱されるデ・グリューは、若い頃のカレーラスのような貴重なカラーの力強く豊満な声で無条件にすごい』
以下2010.12.11記載:
★初日のレビューが2件見つかりました。両方ともほとんど同じ内容で、マノンのアイリーン・ペレスは、非常に好評です。スカラ座で「ヴェルディ(アメリア)を歌うのは100年早い...」とか言われるほどだったので不安でしたが。一方、グリゴーロは、レビューでも評価されていますし、大多数の観客にも好評でしたが、執拗なブーイングをした観客がいたそうです。当たらずとも遠からず....というようないい加減な訳ですが......原文をリンクしていますので、間違いがありましたらコメント下さい。
◎UNA 'MANON' LLENA DE GLAMOUR 魅力あふれるマノン:2010.12.11
ヴィンセント・パターソン Vincent Patersonのマリリン・モンローやオードリー・ヘップバーンを連想させる美しいプロダクションは、過去にネトレプコとビリャソンのカップルで成功をおさめたものだが、今回も彼らと遜色のないカップルだった。
若いソプラノ、アイリーン・ペレスは、ガヴォットにふさわしい澄んだ明るい声をしているが、劇的な部分でオーケストラに埋没することがあった。しかし、こういことはパフォーマンス全体から見れば、さほど問題とは言えない。フレージングの洗練されたスタイルと生来の音楽性と明確なディクションをオペラ全体を通して実証した。ペレスの容貌は、1950年代の女優ジェーン・ワイマンJane Wymanを連想させた。
ヴィットリオ・グリゴーロは、ドミンゴと《リゴレット》で公爵を演じ、初アルバムをリリース、そして直近では《ボエーム》でメトデビューを果たし、ここ数ヶ月でスターになった。私たちが過去に、バレンシアでこのテノールを聞いているということは、喜ばしいことだ。今回、私たちは、いかに彼の声がサイズと重さを獲得したか、いかに声の自然な美しさと調和した歌唱の安定性が増したかを見ることができる。このことは、彼のキャリアを強固なものにした。デ・グリューは、洗練された優美さよりもむしろ男らしさと情熱が強調された。最後のカーテンコールで、観客の中の少数が執拗なブーイングで彼等の個人的嗜好を押し付けたが、大多数の盛大な歓声でかき消された。
◎Palau de les Arts presentan una Manon en clave de musical cinematográfico 2010.12.10
騎士デ・グリューのイタリア人テノール、ヴィットリオ・グリゴーロは、心に迫る魅惑的なティンブレをもった声の力とアジリタの能力を発揮した。カーテンコールでは、大多数の喝采から孤立したブーイングがあった。
グリゴーロは、演劇の素晴らしいセンスでマノンに取り組み、深いやさしさの2幕の終わりとサン・シュルピス神学校の二重唱のように一連のソウルフルなアリアで、柔軟な、美しく圧倒的な声を示した。
★舞台写真(2010.12.6)/追加(2010.12.10)/追加(2011.1.27)
ヴィットリオ・グリゴーロ Vittorio Grigolo( des Grieux)とアイリーン・ペレス Ailyn Pérez(Manon)
★指揮はロリン・マゼール(Lorin Maazel, 1930.3.6. - )からパトリック・フルニリエール Patrick Fournillierに代わりました。ドクターストップらしい....22日のクリスマス・コンサートにはバレンシアに戻る予定だそうです。(2010.12.4)
★12月3日、バレンシアのテレビRTVVの朝の番組でリハーサルの模様を放送、あっというまに終わります....短過ぎ。指揮のロリン・マゼールもすでにリハーサルに入っているそうです。
◎以下 2010.12.2記載
《マノン》のリハーサル写真がアップされました。この公演は、もともとヴィットリオ・グリゴーロ主演のニュープロダクション《ホフマン物語》だったのが、不景気のあおりで《マノン》に差し替えられたものです。従って、タイトルロールのマノンは、経費節約でアイリーン・ペレスなんでしょう。アイリーン・ペレスといえば、日本では9月のロイヤルオペラ来日公演《椿姫》のゲオルギュードタキャン騒動でアンダーにもかかわらず、部分的に出演したあのペレスです。ペレスは、度胸は人並み以上です...代役、穴埋めで大劇場に出演している......し、若くて可愛いですから見た目では合格でしょう。
過去記事のペレスについての記載:
グリゴーロと共演のアイリーン・ペレス Ailyn Pérez(アメリカ出身)は、アメリカ人テノールのステファン・コステロ Stephen Costello(1982?)と夫婦(多分今も)で、ミミ&ロドルフォ、ロメオ&ジュリエットというようにあちこちで夫婦共演で出演しています。アイリーン・ペレスは、代役でもいろんなところに出没していて目につきます。先だってのミラノ・スカラ座のドミンゴの《シモン》でも第二キャストでアメリアを 歌いましたが、運悪く? 良く?ネット放送の日に第一キャストのアニヤ・ハルテロス Anja Harterosが急病でその代役で歌ったのですが、イタリアのオペラフォーラムでは、「ヴェルディを歌うのは100年早い....」というよないわれよ うで、「蚊のように小さくて、めんどりの声」だったとか......(放送ではちゃんと聞こえてましたけど)...成長しているかもしれませんけど、今の ところ並みか並以下みたいです。
最近はオペラ歌手同士、あるいはオペラ歌手と指揮者というような職場結婚が目に付きます......
★マスネ《マノン》 Palau de les Arts Reina Sofía,2010年12月9, 12, 15, 18, 21, 28, 30日 全7公演
関連記事:
ローゼンブラット・リサイタル・シリーズ 10周年記念記事 コステロ&ペレスについての記載有り
バレンシア 2010-2011シーズン発表:グリゴーロは経費削減の影響で《マノン》に
[マスネ《マノン》]
記事にしましたが、グリゴーロもサラ・ウィリスのメト・オーケストラ取材の時にホルンに挑戦させられていますから、もしかしたら、それがビデオで見られるかも....と期待しているんですけど....ちなみにカーネギー・ホールの取材の時は、アンスネス(ノルウェーのピアニスト)が挑戦しています。こちらのビデオの最後にあります。はじめてとは思えないほどちゃんと音が出ています。
前置きはこれくらいにして、2010年12月8日のDW-TVです。今現在メトでディアナ・ダムラウと「マノン」ですから、本当にいいタイミングでした。↓
"Ah fuyez douce image"の最初の部分をエンリコ・カルーソの録音につないでいる編集はなかなか面白い....けっこう違和感なしにつながってます。(2015.3.15)
* * * * * *
★舞台写真追加(2011.1.27)
2011.1.12記載:
スペインのテレビ局RTVEの舞台・コンサート紹介番組"Programa de mano"で、ヴィットリオ・グリゴーロとアイリーン・ペレスがバレンシアの《マノン》を紹介しています。両者ともスペイン語を喋ってます。
★YouTubeに"Programa de mano"のマノンの紹介部分だけ抜粋してアップしました。どうぞ
★18日は、グリゴーロ急病のためJean François Borrasが代役で歌ったそうです。
以下2010.12.15記載:
★レビュー2件追加:なぜか、偶然にも過去の歌手を引き合いに出していますが、2件ともポジティヴなレビューのようです。
◎Cuidada «Manon» 12-XII-2010
『グリゴーロの役への取り組みは、クラウスと共通するものはほとんどないが、ちょっとしたヴェリズモ的アプローチが、若い頃のジュセッペ・ディ・ステファノに似ている。』
◎En ´Manon´, el diablo viste de Balenciaga GUILLERMO GARCÍA-ALCADE
『テノールのヴィットリ・グリゴーロの感情にかき乱されるデ・グリューは、若い頃のカレーラスのような貴重なカラーの力強く豊満な声で無条件にすごい』
以下2010.12.11記載:
★初日のレビューが2件見つかりました。両方ともほとんど同じ内容で、マノンのアイリーン・ペレスは、非常に好評です。スカラ座で「ヴェルディ(アメリア)を歌うのは100年早い...」とか言われるほどだったので不安でしたが。一方、グリゴーロは、レビューでも評価されていますし、大多数の観客にも好評でしたが、執拗なブーイングをした観客がいたそうです。当たらずとも遠からず....というようないい加減な訳ですが......原文をリンクしていますので、間違いがありましたらコメント下さい。
◎UNA 'MANON' LLENA DE GLAMOUR 魅力あふれるマノン:2010.12.11
ヴィンセント・パターソン Vincent Patersonのマリリン・モンローやオードリー・ヘップバーンを連想させる美しいプロダクションは、過去にネトレプコとビリャソンのカップルで成功をおさめたものだが、今回も彼らと遜色のないカップルだった。
若いソプラノ、アイリーン・ペレスは、ガヴォットにふさわしい澄んだ明るい声をしているが、劇的な部分でオーケストラに埋没することがあった。しかし、こういことはパフォーマンス全体から見れば、さほど問題とは言えない。フレージングの洗練されたスタイルと生来の音楽性と明確なディクションをオペラ全体を通して実証した。ペレスの容貌は、1950年代の女優ジェーン・ワイマンJane Wymanを連想させた。
ヴィットリオ・グリゴーロは、ドミンゴと《リゴレット》で公爵を演じ、初アルバムをリリース、そして直近では《ボエーム》でメトデビューを果たし、ここ数ヶ月でスターになった。私たちが過去に、バレンシアでこのテノールを聞いているということは、喜ばしいことだ。今回、私たちは、いかに彼の声がサイズと重さを獲得したか、いかに声の自然な美しさと調和した歌唱の安定性が増したかを見ることができる。このことは、彼のキャリアを強固なものにした。デ・グリューは、洗練された優美さよりもむしろ男らしさと情熱が強調された。最後のカーテンコールで、観客の中の少数が執拗なブーイングで彼等の個人的嗜好を押し付けたが、大多数の盛大な歓声でかき消された。
◎Palau de les Arts presentan una Manon en clave de musical cinematográfico 2010.12.10
騎士デ・グリューのイタリア人テノール、ヴィットリオ・グリゴーロは、心に迫る魅惑的なティンブレをもった声の力とアジリタの能力を発揮した。カーテンコールでは、大多数の喝采から孤立したブーイングがあった。
グリゴーロは、演劇の素晴らしいセンスでマノンに取り組み、深いやさしさの2幕の終わりとサン・シュルピス神学校の二重唱のように一連のソウルフルなアリアで、柔軟な、美しく圧倒的な声を示した。
★舞台写真(2010.12.6)/追加(2010.12.10)/追加(2011.1.27)
ヴィットリオ・グリゴーロ Vittorio Grigolo( des Grieux)とアイリーン・ペレス Ailyn Pérez(Manon)
★指揮はロリン・マゼール(Lorin Maazel, 1930.3.6. - )からパトリック・フルニリエール Patrick Fournillierに代わりました。ドクターストップらしい....22日のクリスマス・コンサートにはバレンシアに戻る予定だそうです。(2010.12.4)
★12月3日、バレンシアのテレビRTVVの朝の番組でリハーサルの模様を放送、あっというまに終わります....短過ぎ。指揮のロリン・マゼールもすでにリハーサルに入っているそうです。
《行方不明》
◎以下 2010.12.2記載
《マノン》のリハーサル写真がアップされました。この公演は、もともとヴィットリオ・グリゴーロ主演のニュープロダクション《ホフマン物語》だったのが、不景気のあおりで《マノン》に差し替えられたものです。従って、タイトルロールのマノンは、経費節約でアイリーン・ペレスなんでしょう。アイリーン・ペレスといえば、日本では9月のロイヤルオペラ来日公演《椿姫》のゲオルギュードタキャン騒動でアンダーにもかかわらず、部分的に出演したあのペレスです。ペレスは、度胸は人並み以上です...代役、穴埋めで大劇場に出演している......し、若くて可愛いですから見た目では合格でしょう。
過去記事のペレスについての記載:
グリゴーロと共演のアイリーン・ペレス Ailyn Pérez(アメリカ出身)は、アメリカ人テノールのステファン・コステロ Stephen Costello(1982?)と夫婦(多分今も)で、ミミ&ロドルフォ、ロメオ&ジュリエットというようにあちこちで夫婦共演で出演しています。アイリーン・ペレスは、代役でもいろんなところに出没していて目につきます。先だってのミラノ・スカラ座のドミンゴの《シモン》でも第二キャストでアメリアを 歌いましたが、運悪く? 良く?ネット放送の日に第一キャストのアニヤ・ハルテロス Anja Harterosが急病でその代役で歌ったのですが、イタリアのオペラフォーラムでは、「ヴェルディを歌うのは100年早い....」というよないわれよ うで、「蚊のように小さくて、めんどりの声」だったとか......(放送ではちゃんと聞こえてましたけど)...成長しているかもしれませんけど、今の ところ並みか並以下みたいです。
最近はオペラ歌手同士、あるいはオペラ歌手と指揮者というような職場結婚が目に付きます......
★マスネ《マノン》 Palau de les Arts Reina Sofía,2010年12月9, 12, 15, 18, 21, 28, 30日 全7公演
Jules Massenet:Manon Palau de les Arts,Valenciana,Sala Principal Dirección musical: Jordi Bernàcer *(18日) Dirección de escena y coreografía: Vincent Paterson Escenografía:Johannes Leiacker Vestuario:Susan Hilferty Iluminación:Duane Schuler Orquestra de la Comunitat Valenciana Cor de la Generalitat Valenciana Francesc Perales, director Producción:Los Angeles Opera Staatsoper Unter den Linden, Berlín | ソリスト: Ailyn Pérez(Manon) Vittorio Grigolo(Caballero des Grieux) Artur Ruciński(Lescaut) Raymond Aceto(Conde des Grieux) Emilio Sánchez(Guillot de Morfontaine) Andrea Porta(Señor de Brétigny) Ilona Mataradze **(Poussette) Ekaterina Metlova(Javotte) Natalia Lunar **(Rosette) Simon Lim(Posadero) Giovanni Tristacci **(Primer guardia) Aldo Heo **(Segundo guardia) Alessandra della Croce **(Sirvienta) Jaehwan Jeong **(Portero del seminario) **Centre de Perfeccionament Plácido Domingo |
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ローゼンブラット・リサイタル・シリーズ 10周年記念記事 コステロ&ペレスについての記載有り
バレンシア 2010-2011シーズン発表:グリゴーロは経費削減の影響で《マノン》に
[マスネ《マノン》]